梅雨時や湿気の多い季節はカビが生えやすいです。それは楽器も同様で、木製の弦楽器やピアノ、革素材を使った打楽器やケース内部などはカビの温床になりやすく、一度発生すると音や寿命にも悪影響を及ぼしかねません。
今回は、楽器にカビが生えてしまった場合の対処法と、再発防止のための具体的な対策をまとめて紹介します!
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楽器にカビが生えてしまったら…
大事にしていた楽器にカビが生えてしまったら、ショックも大きくどうすればいいか戸惑う方も多いと思います。そんなときに慌てて除去して楽器を傷めてしまわないように、適切な処置をすることが重要です。
それではさっそくカビが生えてしまった時の対処法と対策を解説します。
楽器にカビが生えたときの対処法
1:まずは乾燥させる
カビは湿気を好むため、発見したらまず行いたいのが乾燥です。ただし、直射日光に当てると変形や退色のリスクもあるため、風通しの良い日陰に置くようにしましょう。さらに、除湿機や扇風機付近に置くのも効果的です。
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2:表面のカビは柔らかい布で優しく拭き取る
乾燥させたあとは、表面についたカビを取り除きます。使うのは乾いた柔らかい布、または軽く湿らせた布です。
ごしごしと強くこすると塗装が剥がれたり、素材を傷めたりする原因になるため、優しく丁寧に拭き取ってください。細かい部分は綿棒やブラシを活用しましょう。
3:ケース内も忘れずに清掃
楽器自体をきれいにしても、保管しているケースがカビの温床となっていては再発の原因になります。ケース内部は布製のことが多く、湿気がこもりやすいため、こちらもしっかりふき取りでしましょう。可能であればケースも陰干しして完全に乾燥させることが重要です。
4:楽器店にクリーニングをお願い
見た目のカビが少量でも内部に発生している可能性もあるため、楽器店にクリーニングをお願いすることが一番確実な方法です。洗浄の心得があっても個人で行うには限界があるためこういうときはプロにお願いしてしまいましょう。カビ取りがうまくいかないときは、パーツ交換をした方が早い場合もあります。
楽器のカビを再発させないための対策
次に楽器のカビを再発させないための対策を紹介します!
1:湿度管理を徹底する
最も重要なのは保管環境の湿度を一定に保つことです。理想的な湿度は40〜50%程度なので、湿度計を設置し、除湿機やエアコンを活用して管理しましょう。
また、ケース内にはシリカゲルや除湿剤を入れておくと効果的です。とくに梅雨の時期や気温の変化が激しい季節は、意識的に管理することが求められます。
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2:定期的に楽器を使用・点検する
長期間放置していると、カビは発生しやすくなります。たとえ練習する時間が取れなくても、週に一度は楽器をケースから出し、換気や清掃を行うようにしましょう。触ることで素材の変化にも気づきやすくなり、早期発見にもつながります。
3:保管場所を見直す
押し入れやクローゼットの奥など、風通しが悪く湿気がこもりやすい場所に楽器を保管するのは避けましょう。できるだけ通気性の良い場所、もしくは除湿機を設置した専用スペースで保管するのが理想です。また、床に直置きせず棚の上などに置くことで、床からの湿気の影響を軽減できます。
4:専用のメンテナンス用品を活用する
楽器専用のクリーナーや保護スプレー、クロスなどを使うことで、日頃から汚れやカビの発生を防ぐことができます。演奏後に手汗や皮脂をしっかり拭き取るだけでもカビ予防につながるため、こまめなケアを心がけましょう。
まとめ
楽器にカビが生えてしまったときは、焦らずに正しい手順で対処することが大切です。乾燥や洗浄を丁寧に行い、再発を防ぐために湿度管理や保管場所の見直しを徹底しましょう。
繊細な楽器は日常のちょっとした心がけで長持ちします。大切な楽器と長く付き合うためにも、定期的なメンテナンスは忘れずに行いましょう。