【NARUTOーナルトー】うずまきナルトはなぜ日向ヒナタと結婚した?春野サクラではなかった理由を考察

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岸本斉史先生による大人気漫画『NARUTO ーナルトー』(集英社:1999-2014)は、多くの魅力的なキャラクターが登場します。その中でも、主人公・うずまきナルトの恋愛模様は読者の関心を大きく引きつけたテーマの一つです。

物語序盤では、ナルトは春野サクラに恋をしていましたが、最終的にナルトが結婚相手として選んだのは、日向ヒナタでした。

今回は、なぜナルトがヒナタと結婚したのか、作品内の描写やキャラクターの心情を踏まえて考察します。

ナルトとサクラの関係

物語の初期において、ナルトは明確にサクラに恋をしていました。しかし、この恋は一貫して“片思い”だったのです。

なぜならサクラは長らくうちはサスケに好意を抱いていました。その気持ちはブレることなく、サクラは最終的にはサスケと結婚。ナルトは失恋した形になりますが、結婚後はサクラとサスケ2人の関係に嫉妬をしているような描写はありませんでした。

これはナルトのサクラへの気持ちは「誰かに認められたい」「孤独を埋めたい」という想いの一部であったからだと考えられます。特に、サクラは当初ナルトを疎ましく思っていたこともあり、ナルトがサクラから好意を得ようとする姿勢は、自己肯定感の低さや承認欲求の裏返しだった可能性も否定できません。

また、ナルトとサクラの関係性は、戦友として深まっていきました。サクラはナルトの努力や強さを理解し、信頼するようになりましたが、それが「恋愛感情」に発展することはなく…。ナルト自身も次第にサクラへの想いを「憧れ」や「幼い恋心」として昇華させていったように見えます。

ヒナタの想い

一方、ヒナタは物語の初期からナルトに対して、深い敬意と好意を抱いていました。彼女はナルトが孤独の中でも諦めずに前に進む姿に心を動かされ、それがきっかけで自分自身も強くなろうと努力します。ヒナタのナルトへの想いは、決して表面的なものではなく、彼の内面に惹かれた誠実な感情であり、それは終始一貫していました。

特に注目すべきは、ペイン戦におけるヒナタの行動です。ペインは一人で木の葉の里を壊滅させるような強敵でナルトも窮地に陥ります。そんなナルトを、ヒナタは命がけで守ろうとしました。この瞬間は、ナルトの中でもヒナタの存在が大きく変化した重要な転機だったといえるでしょう。

さらに『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』(東宝:2014)では、ナルトとヒナタの関係が進展!ナルトがヒナタの想いに改めて気づき、次第に彼女に惹かれていく様子が丁寧に描かれています。ナルトは初めて「自分は本当に愛されていたのだ」と実感し、それが彼の心を大きく動かしました。

この映画を通して、ナルトとヒナタの関係は、単なるすれ違いや誤解ではなく、時間と経験を積み重ねた末に築かれた信頼と愛情によって結ばれるに至ったことがわかります。

お互いを想い合っていた

結論として、ナルトはサクラのサスケへの愛情を理解しており、彼女を無理に振り向かせようとすることもなく、2人の関係は自然な形で落ち着いていったといえます。

また、ナルト自身も、ヒナタから無条件に注がれた愛情に対して応えたいと思ったことで、彼の中で「好き」という感情が明確になっていったのではないでしょうか。

最終的にナルトがヒナタと結ばれた理由は、彼女が誰よりも早く、誰よりも深くナルトの本質を理解し、支え続けた存在だったからです。恋愛とは一方通行ではなく、想い合うことで深まるものです。ナルトとヒナタの関係はまさにその通りであり、納得のいく結末だったといえるでしょう。

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