夏の職場での悩みのひとつが「冷房問題」。外はうだるような暑さなのに、エアコンをつけてくれない職場だと、業務に支障がでることもあるかもしれません。
職場の温度管理は、個人の体感温度や上司の意向などが絡み合い、デリケートな問題になりがちです。今回は、職場でエアコンをつけてもらえないときの対処法を紹介します。
（この記事はPR広告を含みます）
まずは状況を判断
まずは、なぜエアコンをつけてもらえないのか、その理由を探ることが大切です。よくある理由としては、冷房が苦手な人がエアコンの主導権を握っている場合、使用が制限されることがあります。
ほかにも、経費削減の一環として、冷房の使用を最小限にしている会社もあるでしょう。また、仮に冷房をつけてくれたとしても、古い建物で効きが悪いと全体が均一に冷えないため、一部の人が我慢を強いられるケースもあります。職場によっては「暑いくらいで文句を言うな」という空気があることも…。
このように冷房をつけられない事情はさまざまですが、背景を把握することで、適切なアプローチの方向性が見えてきます。もし、エアコンがついていないことに困っている場合は、感情的にならず冷静に相談することが大切です。
どうやって伝えればいい？
それでは実際にどのように上司や職場の人に伝えるべきか例をあげていきます。
・「暑さで集中力が下がってしまって…」と理由を伝える
単に「暑いからエアコンをつけて」と言うより、「作業効率に支障が出ている」と説明すれば、納得してもらえる可能性も高いです。
・他の同僚と一緒に伝える
一人では言い出しづらい場合、同じ思いをしている同僚と一緒に伝えることで、個人のわがままと受け取られにくくなります。
・温度計などで「客観的に」暑さを示す
温度が30度を超えているような環境では、健康被害のリスクもあるため、客観的な数値を示して改善を促すことが効果的です。
どうしてもエアコンをつけられない場合は？
しかし、職場によってはどうしてもエアコンをつけられない場合もあるでしょう。話し合っても改善されないときは、自分で涼しさを確保することも必要です。以下では、暑さを和らげるための方法を紹介します。
・デスク用に小型扇風機を導入する
自分の周りだけを涼しくできる小型の扇風機は、電源もパソコンから取れるため便利です。風があるだけでも体感温度は大きく変わります。とくに、手持ちできるタイプであれば、通勤の際に利用できるのでおすすめです。
|
|
・冷却グッズを活用する
最近は首に巻くクールスカーフや、冷感スプレー、冷却ジェルパッドなど多種多様なグッズが販売されています。なかでも、衣類に使える冷感スプレーは、涼しくさせてくれるとともに消臭効果がついているものも多く、汗をかいても爽やかさを保ってくれるでしょう。通販サイトやドラッグストアで販売されているため、手軽に取り入れられるのもポイントです。
|
|
・服装で温度調整する
会社の規定にもよりますが、自分の服装で温度調整をするのもひとつの方法です。たとえば、吸湿速乾性のある素材のシャツやインナーを選んだり、通気性の良い服装を意識したりすることで、体の熱を逃がしやすくなります。
多くの人に健康被害のリスクがあるときは…
このように自分でできる対策はありますが、あまりにも職場の暑さが健康に影響を与えていると感じるなら、労働環境自体を見直す必要もあるでしょう。
我慢をしても良いことはないため、可能であれば従業員の健康を守る立場にある産業医や、環境管理を担う総務部に相談することも必要です。そうすることで、より組織的な対応を促すことができます。改善が見込めず、多くの人の健康を著しく損なっていると感じる場合には、労働基準監督署など外部機関への相談も視野に入れましょう。
ただし行動を起こす際は、自分の意見を押し通すだけでなく、相手の立場にも配慮しながら対話する姿勢が大切です。たとえば、寒がりな人には「ブランケットを活用してもらう」「自分だけ扇風機を使うことを了承してもらう」など、双方が快適に過ごせる妥協点も考えたうえで改善を進める必要があります。
まとめ
職場での冷房問題は、働く人の集中力や体調に大きな影響を及ぼします。「暑さを我慢するのが当たり前」と思わず、自分の健康を守るためにも、適切な対処や相談は必要です。まずはこうなった背景を分析しながら、自分なりの対策を講じつつ、可能であれば職場全体として快適な温度環境を目指していきましょう。
